投資や資産運用に役立つ資格19選

投資や資産運用に役立つ資格19選

投資や資産運用に役立つ資格19選をご紹介します。

 

自分で投資をする知識に役立つのはもちろん、金融関係・不動産・保険代理店などでコンサルティングの仕事をしている人に役立つ資格もご紹介します。

 

この記事では、

  • 投資や資産運用に役立つ資格
  • 株式投資に役立つ資格
  • 投資信託に役立つ資格
  • 不動産投資に役立つ資格
  • 特におすすめの資格
  • 資格の合格率
  • 資格の勉強時間や勉強期間

などをご紹介します。

 

あなたの資格取得に役立つとうれしいです(^^)

それではさっそく見ていきましょう!

ファイナンシャルプランナー(FP)

ライフプラン

ファイナンシャルプランナー(FP)は人生通しての資金計画を組み立てる国家資格です。

 

FP資格の勉強範囲は広く、

  1. ライフプラン
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

などを勉強します。

 

投資と関係ない分野もありますが、全体のマネープランを立ててから投資を行うためにも基礎的な資格といえます。

  • 投資の目標設定(資産額をいくらにすればいいのか)
  • 目標達成のための具体的なプラン作成
  • 投資手法の選択

などを自分でできるようになります。

 

また、FP資格の勉強をすることで利子計算もできるようになります。

 

ファイナンシャルプランナーは国家資格の「FP技能士(1~3級)」民間資格のCFPとAFPがあります。

※FP技能士は更新料がなく合格すればずっと有効。CFPとAFPは年会費がかかります。

 

個人投資家はFP技能士の2級を勉強するのが良いでしょう。

 

ただし、仕事としてFPをやる人は1級やCFP・AFPを目指しましょう。

金融機関や保険代理店で働いてる人は上位資格を持っている方が良いでしょう。

 

FP技能士の合格率・合格に必要な勉強時間・勉強期間をご紹介します。

合格率 勉強時間 勉強期間
3級 約77% 約150時間 約3ヶ月
2級 約37% 約300時間 約5か月
1級 約10% 約500時間 約9か月

FPは独学でも合格できます。

試験はマークシート方式ですし、試験も年に3回あるため合格しやすい方の資格です。

DCプランナー

引退

DCプランナーは投資・退職金運用・ライフプランなどの知識を勉強できる資格です。

※DCとは確定拠出年金(Defined contribution pension)のことです。

 

銀行員や証券会社の社員が取得するので有名な資格で、投資や資産運用を始めるのに基礎的な知識を勉強できます。

 

FPのキャリアアップ資格としても良いでしょう。

 

DCプランナーは2級であれば誰でも受験できます。

試験科目は、

  • 年金制度と退職給付金制度
  • 確定拠出年金制度
  • 投資知識
  • ライフプランニング、リタイアメントプランニング

があります。

 

DCプランナー2級の合格率・勉強時間・勉強期間をご紹介します。

合格率 勉強時間 勉強期間
DCプランナー2級 約39% 約150時間 約3ヶ月

証券外務員

証券

証券外務員は証券会社や銀行で金融商品取引業務を行う人が取得する資格です。

証券外務員は、

  • 株式
  • 債券
  • 財務諸表
  • 経済・金融全般の基礎知識
  • 金融取引関連のルール

などを勉強できます。

 

特に証券外務員一種はデリバティブ取引や信用取引の勉強もできます。

 

個人投資家は証券会社や銀行で金融商品を販売している人たちと同等の知識を得ることができます。

 

金融機関の社員と対等に話せて、勧められた金融商品を自分で選ぶ目が身につきます。

 

二種は難易度が低いのでおすすめです。

合格率 勉強時間 勉強期間
証券外務員二種 約60% 約80時間 約2ヶ月

独学でも合格できる資格です。

 

個人投資家は資格に合格しなくても投資の勉強の一環として取り組むのも良いでしょう。

証券アナリスト

株式

証券アナリストは株式分析・財務分析・ポートフォリオマネジメントなどで投資のアドバイスができる資格です。

 

証券系資格の中では最難関資格です。

 

証券アナリスト資格があるだけで「投資分析の専門家」と見られます。

 

個人投資家が証券アナリストを取得すれば、プロのトレーダーに負けない投資知識を得ることができ、投資の勝率は高まります。

 

また、証券会社の社員で証券アナリスト資格を保有している人は10%もいません。

証券アナリストを取得することで「投資のプロ」として仕事のキャリアアップに大きく役立ちます。

 

出題範囲は、

  • 証券分析
  • 財務諸表分析
  • マクロ経済学
  • ミクロ経済学
  • 会計学
  • 個別銘柄分析

があり、いずれも難易度は高いです。

 

合格率は約50%と高めですが、相当勉強しないと合格できません。

合格に必要な勉強時間は約2000時間、勉強期間は約3年です。

投資診断士

投資

投資診断士はまだあまり知られていませんが、個人投資家にも金融系の仕事をしている人にもおすすめの資格です。

 

「日本の金融リテラシー向上」を目的に一般社団法人投資診断協会が作った資格です。

 

研修内容は、

  • 総論・倫理・コンプライアンス
  • IT情報リテラシー
  • 金融に関する経済基礎
  • 金融商品について:株式・債権・投資信託・生命保険・不動産投資・現物投資・貯蓄型金融商品・FX・仮想通貨など
  • 制度投資:確定拠出年金・NISAなど
  • マネーポートフォリオの考え方

となっており、幅広く投資について学ぶことができます。

 

投資診断士を勉強することで、

  • 生活スキルの向上
  • より良い金融商品の選択
  • 分散投資・長期投資で資産を増やす

ことができるようになります。

 

個人投資家が投資知識を高めるために勉強するのにもとても有効です。

 

また、銀行・証券会社・保険会社・保険代理店・投資用不動産会社で働いている人が自身の投資知識を高めて、顧客獲得に役立てることもできます。

 

もちろん名刺に書くこともできるので「投資の専門家」であることをアピールでき、顧客増加につながります。

キャリアアップにもおすすめの資格です。

 

詳しくは一般社団法人投資診断士協会のホームページを見てみてください。

参考:一般社団法人投資診断協会

まだ新しい資格のため資格保有者が少ない分ライバルが少なく、金融関係の仕事をしている人には穴場の資格です。

日商簿記

簿記

日商簿記検定を勉強すると企業の貸借対照表や損益計算書など決算書が読めるようになるため、株式投資に役立ちます。

 

企業の業績が良いのか悪いのか、過去数年分の決算書から来期はどうなるかなど予測を立てられるので、株式投資の勝率が上がります。

 

一般的には経理職の人が勉強する資格ですが、株式投資にも必要な知識なのです。

 

また、金融関係の仕事をしている人は法人の決算書を読むためにも簿記の勉強が必要です。

決算書の内容から生命保険の提案などにつながります。

 

日商簿記検定で学べるのは、

  • 貸借対照表の作成
  • 損益計算書の作成
  • 基本的な仕分け
  • 損益シミュレーション

などです。

 

日商簿記には1級・2級・3級がありますが、株式投資であれば2級と3級を勉強すればOKです。

※1級の内容は株式投資にはあまり役に立ちません。

 

ただし、簿記ではPER・PBRなどの指標数値や連結財務諸表は勉強できません。

合格率 勉強時間 勉強期間
簿記3級 約45% 約100時間 約2ヶ月
簿記2級 約25% 約200時間 約4ヶ月

宅地建物取引士

マンション

宅地建物取引士は不動産投資に役立つ資格です。

不動産契約は必ず宅地建物取引士が行わなければならないと法律で義務付けられています。

 

宅地建物取引士は、

  • 不動産の知識
  • 仲介の知識
  • 売買の知識
  • 宅地建物取引業法
  • 建築基準法
  • 借地借家法
  • 民法
  • 税法

などを学びます。

 

勉強する中で、

  • 物件の選別能力
  • 不動産の採算性の判断能力
  • 節税対策
  • 不動産のトラブル防止
  • 売買交渉の判断力

などが身につきます。

 

収益性の高い物件に投資するためにも基礎的な知識として宅地建物取引士がおすすめです。

 

また、不動産会社などで働く人は宅地建物取引士を取得することで資格手当がもらえることが多いです。

キャリアアップとしても有効な資格です。

 

宅地建物取引士は別名「もっともつぶしの効く資格」ともいわれています。

 

不動産売買をする会社は一定割合の宅地建物取引士を雇用しなければいけないと義務付けられています。

就職・転職にも役立つ資格です。

 

宅地建物取引士は以前は「宅地建物取引主任者」と言われていましたが、平成27年4月から現在の「宅地建物取引士」に名称変更されて士業の一種になりました。

合格率 勉強時間 勉強期間
宅地建物取引士 約15% 約300時間 約1年

不動産実務検定

アパート

不動産実務検定は以前「大家検定」と言われていた資格で、不動産投資に役立つ資格です。

 

不動産の基礎知識を学ぶことでき、

  • 不動産経営
  • 不動産のリスク
  • 不動産コンサルティング
  • 売買手続き
  • 税金対策
  • 競売
  • 借地
  • 不動産経営の法律
  • 管理

などを勉強します。

 

内容が宅地建物取引士と似ていますが、不動産実務検定は不動産投資や不動産経営に特化した内容になっています。

 

個人投資家も不動産会社で働いている人も、効率的に不動産投資を学べる資格です。

 

不動産実務検定はマスター・1級・2級がありますが、個人で不動産投資をするなら2級で十分です。

 

2級の不動産実務検定の合格率は約62%で、難易度は低い試験です。

投資信託3級

投資信託

投資信託3級は銀行業務検定試験で、投資信託に特化した知識を勉強する資格です。

 

投資信託で資産運用をしたい人や、銀行や証券会社の業務で投資信託を売りたい人に良い資格です。

 

試験内容は、

  • 投資信託の選び方
  • NISA
  • リスク管理

などです。

 

個人投資家であれば3級で十分です。

また、金融機関で働く人も最低限3級は取得しておきましょう。

 

投資信託3級の合格率は約35%です。

CFA

アメリカ国旗

CFA(Chartered Financial Analyst)は海外でも通用する金融系資格です。

 

海外投資をする人や、海外で投資に関わる仕事をする人は勉強してみると良いでしょう。

 

最新トレンドも学べる内容のため、自分の投資活動にも役立ちます。

 

金融業界ではMBAに匹敵する信用がある資格ですので、就職・転職にも有利です。

合格率 勉強時間 勉強期間
CFA 約45% 約900時間 約2年

Kabu検

株式投資

Kabu検はSBI証券が実施している株式投資の検定資格です。

 

Kabu検のメリットは直接株式投資の勉強ができるため、余計な勉強をする必要がないことです。

 

検定は初級・中級・上級があります。

 

初級は、

  • 株式投資の基礎
  • 税金処理

など基本的な内容です。

 

中級は、

  • 株式投資分析
  • テクニカル分析
  • 銘柄分析

など分析能力に関する内容が多いです。

 

上級は、

  • 外国株式投資
  • 信用取引
  • ポートフォリオ作成

などを勉強します。

年金アドバイザー

年金

年金アドバイザーは銀行業務検定協会の検定で、公的年金の相談や助言を行う資格です。

金融機関で働いている人に人気の資格です。

 

年金給付の種類、支給要件や年金額の計算方法がわかるようになります。

 

個人投資家は自分がいくら公的年金をもらえるか計算することで、投資の目標設定に役立ちます。

 

金融系の仕事をしている人は、公的年金の計算から個人年金や保険など金融商品の販売につなげやすくなります。

 

FPや社労士が業務範囲を広げるために受験することも多いです。

 

年金アドバイザーは4級、3級、2級があります。

理想的には3級はほしいところです。

 

年金アドバイザーの合格率をご紹介しておきます。

合格率
4級 約60%
3級 約30%
2級 約23%

勉強期間は約3ヶ月を想定しておきましょう。

相続アドバイザー

相続

相続アドバイザーは銀行業務検定協会が実施している、相続や相続税に関する基礎知識を学べる資格です。

 

内容は

  • 相続人
  • 法定相続人
  • 民法
  • 相続税計算

などがあります。

 

投資と直接関係ないように思いますが、相続財産を受け取ってから投資を始める人も多いため勉強になります。

 

また、自分の資産を子供にどう遺すかを考えるきっかけにもなります。

「どうすればもっとも子供に多く財産を遺せるか」は相続の勉強が必要です。

 

また、不動産投資や生命保険を使った相続税の節税のアドバイスにも役立つ資格です。

 

FP、投資用不動産会社の社員、税理士、弁護士、司法書士などが業務レベルアップのために受験することもあります。

合格率 勉強時間 勉強期間
相続アドバイザー 約50% 約50時間 約2ヶ月

貸金業務取扱主任者

クレジットカード

貸金業務取扱主任者は貸金業者の営業所や事務所に配置が義務付けられている資格です。

金融と法律を学ぶことができます。

 

特にクレジットカードについても学べます。

投資とは直接関係なさそうですが、クレジットカードも立派な金融商品。

 

クレジットカードの使い方は家計の見直しにも役立ちます。

TOEIC

会話

TOEICは有名な英語の検定ですが、海外投資をする際は英語力が必要です。

 

英語で書かれた投資情報は難しい単語が多いため、英語を勉強しておかないと重要な文言を勘違いするリスクがあります。

 

理想としては600点以上はほしいところです。

不動産鑑定士

不動産鑑定士

不動産鑑定士は名前の通り不動産価値を鑑定する資格で、不動産投資に役立ちます。

「士」とついているため、士業の一種です。

 

不動産鑑定士は民法、経済学、会計学なども勉強するため、不動産投資に関連する知識を勉強できます。

 

また、自分で不動産鑑定ができるため、不動産業者に不良な不動産をつかまされる危険性も減ります。

 

自分で鑑定した価格で交渉を進めることもできるため、不動産投資には有利です。

 

不動産鑑定士として独立起業することもできるため、投資以外のキャッシュポイントを作りたい人にも良いでしょう。

 

問題は難易度です。

不動産鑑定士の合格率は約14%しかなく、難関資格です。

 

「不動産投資をやりたい」という目的であれば資格を取得しなくても、勉強するだけで価値はあるでしょう。

勉強時間 勉強期間
不動産鑑定士 3500時間 約5年

マンション管理士

マンション

マンション管理士はマンション管理運営・維持管理などの知識をもつ資格です。

 

投資マンションを自主管理する場合に有効な資格です。

 

マンションに定期的にかかってくる大規模修繕工事についても自分で計画を立てることができます。

 

ただし、マンション管理士は難関資格なので、勉強だけするのも良いでしょう。

合格率 勉強時間 勉強期間
マンション管理士 約8% 約550時間 約9ヶ月

管理業務主任者

マンション

管理業務主任者はマンション管理全般ができる資格です。

 

投資マンションを自主管理する場合に役立つ資格です。

 

勉強する内容は、

  • マンション管理
  • 委託契約
  • マンションの設備
  • 修繕計画・工事

などです。

 

管理業務主任者を取得すると管理会社に就職・転職することもできます。

キャリアアップとしても良い資格です。

合格率 勉強時間 勉強期間
管理業務主任者 約21% 約300時間 約5ヶ月

ホームインスペクター

住宅

ホームインスペクターは住宅の欠陥や劣化を見る専門家です。

 

中古の投資用不動産を購入する際に、自分で欠陥や劣化を診断することができるようになります。

 

投資用不動産業者に変な物件をつかまされないようにするためにも有効です。

 

合格率は約32%です。

で、結局一番おすすめの資格はどれなの?

投資

投資や資産運用に役立つ資格を19個ご紹介してきました。

 

「結局どの資格がおすすめなの?」と聞かれれば『投資診断士』がおすすめです。

 

投資診断士のメリットは、

  1. 勉強できる範囲が広い
  2. 落とす試験ではないので、難易度が低い
  3. 研修があり、研修に沿って勉強すれば合格できる
  4. 研修内容がかなり実践的で勉強になる
  5. 投資専門の資格のため、勉強時間が少なくて済む、勉強の効率が良い
  6. 初心者も玄人も役に立つ研修内容
  7. 「投資についててっとり早く勉強したい」という人には最適
  8. 仮想通貨も学べる
  9. 新しい資格のためまだライバルが少ない

などです。

 

特に⑧「新しい資格のためまだライバルが少ない」は、金融関係で働く人に大きなメリットです。

 

「投資診断士」というわかりやすい資格名のため、名刺に書くことで見込み客に「投資の専門家」であることを簡単にアピールできます。

 

特に、

  • 銀行員
  • 証券会社の営業職
  • 保険会社の営業職
  • 保険代理店の保険募集人
  • 投資用不動産会社の営業職

の人にはかなり良い資格です。

 

ライバルが少ないうちに「投資診断士」の資格を取得して、名刺に書いてアピールすることで売上アップにつながります。

 

金融系で働く人にとっては「穴場資格」ですので、おすすめです(^^)

 

投資診断士について詳しく知りたい人は、投資診断士を主宰している「一般社団法人投資診断協会」のホームページを見てみてください(^^)

投資診断協会

参考:一般社団法人投資診断協会

あなたの投資資格の参考になればうれしいです(^^)